アイドルミュージックスクール2に行っていい肉さんを堪能

今更ですが2月12日には『グループアイドル進化論〜「アイドル戦国時代」がやってきた!〜』『NICE IDOL(FAN) MUST PURE!!! vol.2』発売記念「アイドルミュージックスクール2」に行ってきたのです。


http://nifmp.blog57.fc2.com/blog-entry-51.html


こんなイベントでした。

トーク
中森明夫(アイドル評論家)×北川昌弘(アイドル評論家)「僕らの本、何点ですか? グループアイドルの過去と現在」
竹中夏海(アイドル振付師)×鎌田紘子(アイドル評論家アイドル)「女ヲタガールズトーク アイドル戦国時代」

撮影会
うしじまいい肉

guest DJ
前山田健一

DJ takisaka aniota ayk*
VJ aniota 佐々々々木希

MC 岡島紳士 岡田康宏

会場が新宿2丁目の、すんごくそれっぽい場所のハコでやってて、トイレに「複数人で入らないようにしてください」って書いてあるのを見てさすがだと思いました。


前山田さんのDJ盛り上がったし、うしじまさんは本当にいいお肉だったし、竹中先生はかわいかった…。
そして生で初めて見る中森さんと北川さん…。中森さんは一時期週刊朝日でやってる「アタシジャーナル」を欠かさず読んでいたのです。(だからってどうってわけでもない)


以下、印象に残ってることを羅列。






◯前山田さんは「えびぞりダイヤモンド」やって「メンドクサイ愛情」やって最後は「怪盗少女」やってばっちり期待に応えていただいたのが素敵でした。
ていうかそれよりもこれの前日の六本木で聴いたばかりの「LOVE YOU ONLY」が流れてデジャヴったり、さらには「Yabai-Yabai-Yabai」が出てきてひとりコールアンドレスポンスで大声を上げてマジで自分、ジャニヲタ乙だった。


ぱすぽの振付師竹中先生。一個上でしかも95年時点でセーラームーンミュージカルのちびうさだったっていうのがセラムン世代としてはかなりの萌えどころで、大好きなのですが、やっぱかわいかった。先生曰く、グループごとの振り付けの違いは「ももクロはそれぞれのMAXを出せっていう指導をしている」「スマイレージは全員を均一にそろえる指導」「ぱすぽは好きなようにやらせる、個人アレンジもOKな方針」というのが興味深かった。


◯竹中先生的にスピードがド真ん中で(←はいここ超共感)スピードの解散でずっと心の中の「スピード枠」に穴が空いてたらしい。そこを埋めてくれたのがHapppinessだったとのこと。

これがHappiness。あのB-BOYサラリーマンHIRO様率いるLDHの新人。



ああああ、わかる!わかるよ竹中先生!当時小六だった島袋寛子の歌とダンスに戦慄したあの日(小学5年)のことを思い出したよ!!!これはきたね。


◯でも竹中先生はスピードが解散する少し前にデビューした嵐にハマり、今でも「世界で一番好きなダンスは大野智のダンス」とまで言ってました。


中森明夫さんと北川昌弘さんのトーク。恐縮しまくる岡島さん&岡田さん。この図だけで面白い。


◯中森さんが「『アイドル評論』てそんな世界ないよね」「でもさいきんアイドルのほうが売れてんだからいわゆる音楽評論家の人とかもアイドル評論とかやりだすのかね、渋谷陽一とか」「そうなったらロッキングオンジャパンに載ってる自分語り満載の作文投稿コーナーみたいなアイドル評論とか出てくるんでしょ」とかとか。


→この論がそもそもどう、とかいうよりもこの乱暴な物言いが中森さんの仕事なので私はかなり爆笑した。そういえばスヌーザーって結構前にアンチPerfume宣言してたけど、その後あそこらへんのアイドルに対する見方はどう変わったんだろうか。タナソウ、嵐かけたらしいよなイベントで…。


→個人語りをすると鹿っぺが編集やってたロキノンジャパンがまさに自分の青春時代で、MUSICAのコピーとかぞくぞくしちゃう☆わけですが、鹿っぺみたいな感じ、またはタナソウみたいな感じのコピーばっかりのアイドル雑誌作ったら面白いからやって欲しい。「僕達が死ぬか、ももクロがポップミュージックの未来と心中するかの勝負だ!」みたいな。だめだなこのコピー長いか…。


◯これも中森さん発言「中田ヤスタカ秋元康を比較したらPerfumeファンに烈火のごとく怒られた」「Perfumeファンは『アイドルヲタってカッコ悪い』をいまだにひきずってる」

→あー…。


→そういえば、アイドルを語るときに「アイドル」なのか「アーティスト」なのかというところがまず問題になり、さらにそこから「あれはオタク向け」「あれはサブカル向け」というくくりが生まれ、結局「オタク」VS「サブカル」へ発展しがちな気がするんだけど、もう、そんなの「どうでもいいです」って早くピンチケ世代が言ってくれればいいのにねぇ…。

→って思ったけど対立構造があるから世の中評論のしがいがあったりするもんで、いいか、と落ち着いた次第です。

→竹中先生的には『アーティスト』と『アイドル』というくくりはわたしはどうでもいい、と言ってたのでひとまずそこには共感した。(自己矛盾)


ていうかアーティストかアイドルかは「いかにスキルが高いか」もしくは「いかにいわゆる『おしゃれピープル』だとか『ハイカルチャー層』(文化的偏差値が高いと自認する人たち)にまっとうにかっこいいと受け入れられるか」がアーティストかアイドルかの分かれ目になっている傾向にあると思うけどそれを考え出すとねー、キリがないよね。
「オタクVSサブカル」の罠に強烈にハマっているのは30代以上の人だと勝手に思っております。サブカルは何かをアイドル視されるとやたら拒否反応示すし、逆もまた然り。


とりあえず大学入学の時の自己紹介で好きなものは◯◯です。といった場合に恥ずかしい場合が多いか/まったく恥ずかしくないか、程度の差なんじゃないかと思うんだよなぁ。アイドルとアーティストのくくりなんて。


◯北川さん「宇多丸?誰ですか?」

→宇多さん、アイドル評論史から抹殺されたの巻。うけた。


◯中森さん「志田未来がでてる映画を宇多丸がラジオで酷評してたのには呆れた」とか。
宇多丸が酷評した理由は、ネット社会の人間たちをステレオタイプに、気持ち悪く性根が腐っている人々のように描写するそれが気に食わなかったから、だったらしいけどそこで中森さんが「そんなのあいつなんにもわかってないよ!志田未来がかわいければいいじゃん!彼女をかわいくするためにやったことなんだからさぁ」と斬る。


(※夏帆の映画ではなかったですね。20日11:03訂正)


→中森さんと宇多さんは別に仲が悪いわけじゃないらしい。「ネット社会の人たちをステレオタイプに描くのが嫌い」っていうところにすんごく突っ込むのは確かに宇多さんのクセで、そこに中森さんの乱暴な「志田未来がかわいいからいいじゃん!」が入ってなんかもう、この議論はかわいかった。


→中森さんこのとき「宇多丸ってあれだろ?どうせ早稲田の一文卒とかで…」って。宇多丸は法学部だよーって。一文イメージ悪しw



◯北川さん「アイドルとはメディアの向こう側にいる人で、自分たちファンは彼女らに影響をあたえるべき人間ではない。だから例えばAKBみたいにアイドルの握手会に行くために自分の身なりをきれいにする奴らなんてアイドルヲタじゃない。ヲタは常に客体でいるべき」


→ハードコアアイドヲタ論だ…。


ただ、「劇場をつくって『今会いに行けるアイドル』をコンセプトにしたのは「秋元さんが単にテレビ局を介さずに儲かる仕組みを作っただけ(とホリエモンが言ってた)」と中森さんがフォローしていたように、テレビの独裁体制が終わってメディアが変化していく今のこの世の中で北川さんのようなアイドルの捉え方がファンのほうでも売り手側でも、どこまで残っていくのかはかなり疑問。そんな悠長なことゆってたら商売なんてできないよーというのが世間の本音なのではないかと思う。ファンを消費者として捉えるならば消費者に商品の開発や宣伝にかかわっていってもらうのがいまの時代のマーケティング


ただ、ジャニヲタ的には共感するこの論。アイドルは、メディアの中のもので自分は絶対的な客体であるべきだと。だって手越が間近に来たときに「来ないで!わたしを視界にいれないで!」とか思ったもんね…。あと花道でのファンサってうれしくもあるんだけど、手を振ってくれた彼と自分との絶対的な距離感を感じて一抹の悲しさを味わうよ…わたしだけかもしれないけど。


まぁおしゃれするけどな、全力で。女の子は。どんなキモヲタでもおしゃれしてますからね、それぞれのレベルで。


とまぁ最後はやっぱジャニヲタ乙な感想でごめんなさい。でも楽しかったですこのイベント!!!!!!!



あと一番びっくりしたのは、この数日後に近所の会社の人たちと交流会と称して飲んだら、実はこの日、ソファ席で隣に座ってた人がいた…ってことです。