ダイノジ「Jにしやがれ」トーク編に行ったこと

遅ればせながら、11/19ダイノジの「Jにしやがれ」トーク編@阿佐ヶ谷ロフト行ってきました。
ダイノジ大谷さんのジャニーズ愛がふんだんに詰め込まれたグループ&楽曲批評のトークイベント。
→で私が思ったところを追記していきます。


なお、トークのすべてを書いてるわけでなく、しかも文脈をはしょってる&私の覚書ということもあって、大谷さんが言いたいことと少々ずれてるとか、間違ってることもあるかと思うんですけど、まぁその場の雰囲気がだいたいこんな内容だったという程度にとらえていただければ。。。ちなみにけっこう長いです。


とにかく楽しかったので次回が楽しみ。





■ジャニーズのキャラ設定の基本律
ジャニーさんが「ジャニーズ」を作ったときの話。
野球チームの中で、他の人から見たらいわゆる「かっこいい男の子」は全然違う4人。けれどもジャニーさんが選んだ4人は以下のようなルールで選ばれていた。

○優しそう
○兄貴分
○したしみやすい
○おぼっちゃま、育ちがいい

…しかし、後にこれを壊したのはカツンだった。


■ジャニーさんはやんちゃな人が大好き

マッチ、どつよ、じんじんはその系譜
反対にジャニーさんの思い通りの直系タイプは郷ひろみ、タッキー、光一さん
郷ひろみだけっかな…?このへん記憶が曖昧です)


SMAPについて
・中居くんがいたからSMAPはすごい
私服がダサい、歌が下手、グループ内のキャラを徹底して守り続け、グループをまとめる圧倒的なリーダー。しかもヤンキー。
そして、中居くんという存在は批評的。自分は歌がヘタとか言っちゃったし。吾郎ちゃんだって「歌とかダンスには抵抗があった」とか言っちゃったし。


・アイドルという虚像を壊したのはSMAP
「がんばりましょう」なんてすごくダメ人間目線のものをアイドルがうたった。
対して同じがんばりましょうソングでも「Fighting Man」は歌詞が具体性にかけて、心に入ってこない


十三人の刺客のごろうちゃんはすげえ
ジャニーズいち批評的であり続ける二宮はあれ見て悔しがったと思う。10年後にのみや、ああいう役やるんじゃないかと思う。


→これは私もそう思った。二宮、いつか三池監督の映画に出て超気持ち悪いグロ変態役やるんじゃないかな…。


■V6について
・V6には物語がない。TOKIOや嵐、SMAPにはストーリーがあるがV6にはない。いのっち、長野くん…みんなキャラもちゃんとあるのに…
デビュー当時のユーロ路線から「愛なんだ」で路線変更して当たったのに、「Be your self」でユーロへ再び転換。完全に楽曲にブレが生じてる。意図が感じられない。


■嵐について
THE BAWDIESは嵐だ。ミッシェルではない。ミッシェルはメンバー同士がぶつかりあってもがきあって生まれたバンドだけどBAWDIESは仲が良いところからバンドが始まるから嵐的だ。


 →THE BAWSIESは最近人気だなーと思ってたくらいだったけど聞いてみようかな。ていうかミッシェル的なあり方のアイドルって誰なんだろうね?いたら見てみたい。


・「Hapiness」は新しい時代の幸福の姿をうたった。それがバンドでもなく虚構まみれのアイドルだったのが画期的。


 →当時の嵐が虚構まみれのアイドルだったのかは謎。虚構まみれのアイドルっていうのはSMAPで終わっちゃったのでは?と思います。


・今の嵐の楽曲には冒険度のなさが心配。今の嵐は「夜空ノムコウ」を欲しがってる


 →これには超同意した。出るといいねぇ夜空ノムコウ並の名曲。


・ちなみにSMAPにヤンキーリーダーがいないことをなかのよさで対抗しているのが嵐


 →これにも同意。非ヤンキーの絆っていうのが嵐が示した新しい時代のキーワードなくらいに思ってる。


・Troublemakerのすごいところ。
ロッキンジャパンフェスからモッシュが禁止され、観客は上に飛ぶしかなくなる。盛り上げるためにバンドは四つうちが多くなる。サカナクションやTelephonesがその典型。とらめはロックシーンの四つ打ちブームへのジャニーズなりの回答


 →サカナ、てれほんずの流行は他にも理由があると思うけどこの論理は面白いなーと思った。そしてトラメがそれへの回答なのかは話半分で聞いておきたい内容ですがまぁたしかにドームでペンライト振るよりは飛び跳ねたい曲だよね。
  

■ステージ上に上がったお客さんの話(嵐、V6担らしい)
・Oneコンは素晴らしかった。アルバム出す前にツアーを行う嵐の挑戦だった。あのときからムビステが生まれた
・V6にはそういう転機がなかったから物語がないのではないだろうか…?
・子供がいるのでよくそういう話になるのだが、偶数のグループはイジメが起きやすい(らしい)


→偶数のグループってなんとなく座りが悪いと思ってたのはそのため…?


KAT-TUNについて
・かつんには中居くんがいないのが一番の弱み。グループのみんながばらばらの方向を見てる。亀梨くんがこれからリーダーになれるか見物。「中丸くんはどう?」という質問に対して→いや、リーダーにはちょっと不向き。いじられ役になってる。
しかしリーダー不在なのがカツンの魅力でもある…。


→大谷さんは亀リーダー説を押してたけど、いや、大谷さんのいう「批評性を持ったアイドル」がアイドルという自分を客観的に見れる人なんだとしたらその素質は中丸のほうがあるんじゃないのかなぁと思った。ラジオでよくそういうこと言ってますからね。リーダーかどうかはたしかに謎だけど。

中丸がもしも女の子で、48人(ほか100余名)いるアイドルグループに入って、プロデューサーからいきなりセンター張れと言われて、嫌がりながらもヒューマンビートボックスとか練習しながらがんばって総選挙で1位とかとったらそりゃ素晴らしいアイドルになれると思うんだけど…あ、妄想です。


・かつんはビジュアル系のような様式美がある。でもそれがおっさんになるまで続くか?というとそうではない。あまたのV系バンドが年齢を重ねるに連れてただのロックバンドになってきたようにカツンにもどこかで転換点が必要。赤西くんが脱退した今、カツンは物語を作っている最中なのかも。


→大谷さんが言うビジュアル系の様式美、というのが何を指すのかわからないんだけど、ビジュアル系の様式美の中で輝くのがカツン、というのには???と思ってしまった。様式美というのはコンセプチュアルにステージの上も下も統率されることを指すのだと私は思うけど、ここ数年のカツコンはむしろその逆で、お客さんもステージの上もジャニーズの中では相当自由にやれることが魅力だと思ったのだ。たぶん、それはV系のようなメタルとかハードロックを基調とした曲ばっかりやってるから、年取ったらつらいなってことなのかなぁ。

たしかに今、物語を作っている最中だとは思います。でもこのままのゆるくて自由でかっこいいカツンで、いっそK-POPのようなゴリゴリブラック&エレクトロでかっこいい路線いけばいいかなとは思うんですけどねぇ…ってよく知りもしないでごめんなさい。


■NEWSについて
・Fighting Manは超いい曲。このタイミングで嵐がFighting Manくらいの曲出してくれたら超盛り上がった!ふぁいてぃんまんはK-POPのへ回答


→これすごーくひっかかったのよね。K-POPへの回答ってどういう意味だったのか。大谷さんのK-POP観を聞きたかった。個人的にはFighting ManはK-POP絡んでない印象。それより愛はシンプルなカレーライスのほうがジャニなりのK-POPっぽい音色だと思うけど。

でも個人的にジャニーズが韓国っぽいものをやるとこうなる、と思ったいい例は増田のSupermanだなぁ。あのPVのガシガシ踊るますだはほんとに韓国っぽい見せ方なんだけど、本人はぽよんぽよんだわ、頼りのない正義の味方映像挟まれるわで、そこが決定的に違うのだよなぁと思ったものです。


・にうすのアルバムにもV6のようにコンセプトがない感じがある

→まぁ、たしかにね…


・えびおはアルバム一曲目じゃだめ。LIFEはにうすで、えびおはエイトがよかった


→たしかにABOがアルバムの一曲目っていうのはコンセプトぼやけるのでダメだったと思うけど、LIFE歌うNEWSはつまんないと思うな。むしろあのタイミングでエイトがLIFEだしたのはすごく意味があったので。えびおはえびおでNEWS楽しいしね。改めてチャラ男の集団だって思うしねw


・でもにうすはいい曲多い!


→DA.YO.NE!!!!


・NEWSの弱さも中居くんのような存在がいないこと。やまぴーは自分から歌がへたとは言えない。批評的に楽しめないアイドルやまぴ。批評性がないアイドルはトップになれない。でも山Pがいざ「おれ歌下手なんですよ」って言ったら「いやいやそんなことないっすよー」って言っちゃうよね。


→うーん、恐れ多いですが私もまったく同じこと考えてたんだよなぁ。山Pってツッコミどころのなさが非常に愛せなかったのですよ…そりゃかっこいいのはわかるんですけどね。もう10年以上も「最高にかっこいい」アイドルをやり通してしまったとことが山Pの偉業であり、弱点であるのかな、と思った。

NEWSってたしかに、大谷さんのいう批評性がない。正確に言えばあるんだけど、強固な絶対的アイドル山Pにふたをされてしまっている6人組なのか、グループとして機能していないのがNEWSの先が見えない理由なのかな…と思ってしまった。コンセプトの完璧さと圧倒的な技術力で完成したテゴマスがウケてるのはその証拠だし。こやしげが超面白いのはヲタならみんな承知のこと。でもこれってお茶の間に全然伝わんないんだよな、いまだに山Pと愉快な仲間たちって認識だもんな。

特にシゲとかね…アイドルとしてはすごく面白いのにね。おぼっちゃま的プライドとビビリが拮抗する素直な健気気質。お茶の間的にも一部から花がないとか言われてるしねぇ。もっと見せ方かえたらAKBの指原くらいに残念で面白いアイドルになれるのに。

NEWSは活動休止とかもあってストーリーを作ることもキャラを作ることもやろうと思えばできるのに、しないところがなんか見ていてもやっとしてしまうところなんだなぁ、と大谷さんの話を聞いて思った。


関ジャニ∞について
・エイトはいい!東京という仮想敵がいる、はいあがってきた物語がある。トークが常に自虐だし。ズッコケ男道は歌謡ディスコ!という大発明。


→エイトについてはベタ褒めしてました大谷さん。たしかにいまジャニで一番面白いのってエイトなんじゃないのかな、とか思ってしまう。番組の制作費が削られていく中、テレビ的にいい仕事できないアイドルはどんどん淘汰されていく中で、グルメでも旅でもトークでも何やらせても安定感のあるエイトはやっぱ重宝されてる感あるし。

あと仮想敵があるのはいいのかなぁと思った。SKEの勢いもAKBあってのものだしねぇ。話はそれるがNMBとかどうなるんだろうねぇ。そういえば桐山くんもいい演技するよねぇ、関西のこ、ほんといいよねぇ…。



最後は気が抜けてしまいましたが、以上が「Jにしやがれトーク編」の内容と感想でした。
長いうえになんか偉そうにぐだぐだ語ってしまってすみませんでしたが、またやって欲しいですね、この企画。