auの嵐CMが単純にすごいといろんな意味で素直に思う
auの嵐のCM、久々にアイドル広告大賞（私個人が偏見に基づいて採点しているアワード）キましたね！！！全部見てやったぞこのやろう！
これは、いろいろとエポックメイキング！！！！！
ヲタ視点でざっと見た限り、面白かったのは以下。
■音声検索でアルパカを検索する櫻井（櫻井がアルパカなんじゃないか…と一瞬思った）・・・「そっくり？」
■札幌の時計台に向かって「おーリアルー」とかいう相葉のリアルのなさ（なんども観てるだろうし、そのショボさにがっかりしただろうに）・・・「時計台（札幌編）」
■白い犬にむかって「しゃべんねぇの？」の二宮（好戦的だね☆）・・・「あれ？」
■防水ケータイにジョウロで水をかけて育てようとする相葉・・・「大きくなれよ」
■二宮の「そう、便利なんです」というスマイルがドヤ感がマイルドでいい塩梅。これがCM用ですねなるほど。・・・「そうなんです」
お仕事で、ガラケーとかスマフォがどう、って話をよくする業界にいるのと、広告のクリエイティブ論などをちょろりよろりと勉強しているのですが、そういう視点で見てもキャンペーン的に見ていいなぁと思いました。
嵐が６０種類のCMをとって、それを全部見たら壁紙プレゼント。これだけの企画。これって今までのスマフォユーザー（ていうかiPhoneユーザー）まったく食いつかないよね…。まず嵐のCM、Webに行ってわざわざみようともしないし、嵐がPRしてる機能って「実はそれってiPhoneでも全然できんじゃん」っていう。ていうかGoogle音声認識機能のところ６０種類中何個あるんだよ！推し過ぎだから！みたいな。すごいのはGoogle様だからぁー。もーお会計してぇー！*1みたいな感じで今までずっとスマフォ（主にiPhoneユーザー）的には全然魅力のない機能なわけですが、このCMはそこをターゲットにしてないのは明らか。
嵐って職場のカラオケでも親戚同士が年末年始に集まってやる、ちょっと若い人的に気まずいカラオケでも嵐曲いれるとなんとなく盛り上がっちゃうそんな存在。ちょっと嵐が好きなお母さん、お父さん、お子さん、全国どこにでもいるわけです。
そんな人達に「言葉だけで検索してくれる」「言葉だけで地図出してくれる」「言葉だけで翻訳してくれる」そんな直感的で簡単便利な機能だけ押されたら、そりゃぐらっとくるだろ。で、壁紙目当てにガラケー使ってたヲタがあれ全部見たら最後には「android」いい！みたいな気持ちになるよ…！
ていうかわたしはiPhone使って１年以上経つけど、全部見たら「乗 り 換 え た い ！！！！！！」って思ったよ…きれいに踊らされたよ…踊ったよ。。。
流行りにのってiPhone買ってみたけど馴染めない層とか、スマフォってわたしどうも使いにくそうで…というiPhoneなどなどから圧倒的にこぼれているユーザーを拾うという意味ではあのandroidのキャンペーンは大歓迎。ガラケーでしかできなかったGREEとかモバゲーとかもスマフォ対応がそろそろ…という話を聞くので、スマフォユーザーの裾野が広がったら、こりゃまたうちの業界も商売が変わるなぁ、というのが自分の仕事の観点からみたこのCMのいいところ。
ちなみに「スマフォだけどデコメもできるしおさいふケータイもできるしFlashも使えるんだぜ！」っていう今までのスマフォ広告にしては『わざわざ』いってる宣言や、さらに白い犬のと二宮の２ショ、そして相葉さんの「そもそも電波が繋がらないケータイって嫌じゃない？」ってのはアップル様SB様への好戦的態度ですよね？まじかっけー。デバイス好き、ギークの皆様に挑戦していく女子供の国民的アイドル嵐まじかっけー。（差別的な表現だがわたしは女子供をまるっと無視したWeb業界の風潮そのものがどうも嫌だ、Web屋だけど）や、iPhoneでも実はデコメできるけどね…。
そんな好戦的な各々のセリフを相葉さんと二宮に言わせた采配がいい。「電波つながんないのって嫌じゃない？」っていうストレートな需要を「一気に原点に話を戻す明快な馬鹿キャラ」としての相葉さんと、白い犬に話しかける「皮肉屋」な二宮。これらのセリフは他の人じゃ言えないでしょ…（智ならまだ言えたかもしれないけど）（さくらいはどっちかっつーとジョブズの恩恵を受けまくっていそうだしな）
ちなみにWebとかそういう業界の先端のほうではアップルがFlash導入しないって意地張ったり、HTML5があればFlashいらなくね？とかいう議論もあるし、普及率もiPhoneのほうがそれなりだから、たぶん業界の先端のほうの人からしたらFlash見れるっていうのが割とダメな話なんでは…っていう見方も実はあるし、「音声認識」という直感的な機能で惚れた人がjibeとか使いこなせるのかという懸念もありますが、しかもandroidって動きがもっさりしてるよってもっぱらよく聞きますが…もうこういう細かいこと気にするのやめよう、だって日本にはギークじゃない人たちのほうが多いんだから！
で、スマフォの普及率が高まって一番うれしいことは…
スマフォユーザーへのジャニWeb解禁への序章かも…？
ということです。そこ！それだよ！そういうのが欲しかったの！もうスマもあらちもスマフォやったんだからジャニWebと同機能のアプリだせよジャニーズのばかやろう！！！！！スマフォにも「迷惑メール」配信してください…お願いします…。もうジャニ情弱はいやです。
仕事柄使ったほうがよい＆ジャニウェブ見たいという理由でガラケーとiPhoneの二台持ちにしようとしてたけど、もしこれを契機に半年後くらいにジャニWebがアプリ化してくれるなら、iPhone手放したくないなーガラケー買うのもったいないなぁというのが本音です。だってiPhoneにしたからPCだってMacにしたんだっつーの。iPhoneあると正直、仕事忙しくてあんまり準備できなかった遠征とかマジ楽でした。
そして「例のニノ、愛してる。冗談だよ」についてもちょっと…
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あれ、このセリフ…なんども見たことあるよ妄想の中で…と思いました。
言ってしまうといっぱしの腐女子であるわたしが妄想でいだいたことが広告クリエイティブの中で使われている…というのが恐ろしくもあり、時代が変わったなぁ、と思うのでした。前からauのCMにはそういうところがちょこちょこ見られたけど、それは隠されて仕掛けられた爆弾だった。それが今度はすっぱり丸裸で、目の前に現れた。
広告で使われるということ、それは私だけへのメッセージではない、嵐を愛する人達の気持ちをくすぐるための言葉なのだから。そのためにこの広告のクリエイティブの人は頭を絞ったり調査したりしているんだと思うんですよ…。この広告の企画書見てみたい…。なんでこのセリフ言わせてみようと思ったのか聞いてみたい。
メンバーがメンバーに愛の告白を冗談として行うことが、広く一般的によしと受け入れられると判断されたのか、もしくはニッチな部分で強烈に反応があってバズると思ったのか。どっちにせよこの言葉の重みに広告が真っ向から向かってくるのが怖い、うれしい。こわい。
なんかまた、コンビ萌えってなんなの論に私の頭はいってしまうんだけど、この言葉で嵐ヲタのほとんどが惹きつけられるのだとすれば、女の子は「メタ恋愛を匂わせる男子同士の仲の良さ」が好きなのだろうな…。と思う。相葉と二宮に限らずです。嘘でもいいからカップル宣言してよ！あわよくばちゅーしてよ！」という欲望がみんな少なからずあるのかもしれない。「ホモが嫌いな女子なんていません！」とは言いません。でも、絆の強さをどうしても「恋愛」という形にあてはめて見ちゃうのが、女の子の性なのかも☆きゃは★とか考えたりした。
関係性消費なんでしょうね。うん。そう考えたらサザエさんだってムーミン一家だって、関係性消費の物語だ。家族という絆、ひとつの街（谷）の人々の結びつきを愛でる物語。グループの中での絆の強さを、私たちは「メタとしての恋愛感情」で測って消費する。つまりそれがコンビもえ…。
ってなんかつまんない卒論みたいな話ですみません。*2
