ももクロ春の一大事第2部感想

ももクロ中野サンプラザ第2部を見て思ったことは以下3つに分けられる。



ももクロが嵐と見まごうくらいの合体型スーパーアイドルだなぁっていうジャニヲタ乙なきもちが強すぎて自分に戸惑う。


◯あかりんの脱退劇にそこまで気持ちの良い涙を流せないのは、同性のアイドルに対しては男性アイドルよりも夢を抱けないからだ。アイドルと同じ立ち位置に立つなんてヲタとしてはいかん考えだけど、ダイレクトに共感とかしてしまうから、あまりいい気持ちであかりんの卒業を見られなかった。


◯それでも泣いてしまったのは、短いももクロとの歴史の中であかりんについて思ったこと、見てきたことを思い出し、一丁前に感傷的になったからだ。


そんな感じで以下、2部感想。







・1部に比べると、本当にシンプルな、いつものライブ。シラフに戻ったももクロちゃんとお客さんが一曲一曲を噛み締めるように進めてゆく印象。


・2部にあった唯一のサプライズは、Chai Maxで神無月…も出たけど武藤まで出てきちゃったところ。本物の武藤にエナジーを与えられて踊る、的な演出?いやー武藤でかかった…。


・曲の合間にももクロChan名場面集。ももクロいちゃいちゃセレクションで何度もキスするしおりんとあかりん。しおりんは女子に対してキス魔でくっつき魔。ていうかそのいちゃこら感がなんとなく嵐とダブってしまった…


・1部は3列目だったけど2部は17列目だったので改めて中野の広さを思い知る。広いステージについての感慨は、最初は不安しかなくて、このまま小さな会場やらなくなって大きな会場しかやらなくなって、モニター越しにしか見られなくなったらどうしようかと考えてた。個人的に身長のせいで中野の17列目でもうまくは見えないので。


でもそれが、後半になるにつれて、ポジティブなきもちに切り替わっていった。みんなが白い衣装になったあたりから。あの衣装を着てみんなでそろったフリを踊ることによって、仲良しさも相まって嵐と重なって見えた…。みんな一人だと力不足なのに、メンバーで集まったときは倍以上の力を発揮する。それぞれがそれぞれのポジションで。そのときに、ももクロ、こんな箱じゃまだまだ小さいな、と感じたのでした。ああ本当にジャニヲタ乙な感想だ。ごめんなさい。


・曲数は少なく、60分〜90分くらい普通にライブをやって、その後であかりん卒業式。


・メンバーからあかりんへの挨拶。しおりんは本当に言う事を用意してなくて、とりとめなくて、「全然実感ないから泣かないで見送りできそうだよ」みたいなことを言った後ですぐに泣き出した。女の子らしい。


・れにちゃんの涙はいつ見ても心が洗われる。この娘の涙なら、嘘だと言われようが信じちゃう。


・脱退動画であれほど冷静だったあーりんがボロボロ泣いたところに中学生らしさを感じて一番号泣した。脱退発表のあとのブログでもあーりんは「あかりんが決めたことだから見送るしかない、頑張る」と決意表明していた。あれは、あーりんがあかりんと同じくらいサバサバしてるから気持ちがわかったということで、「あかりんが引き止められたくないのわかってたから何も言わなかったんだよ」ってぼろぼろ泣いた。「言ってもしょうがないことを言う」あーりんが女の子らしさを見せた瞬間は本当にかわいくて、泣いた。


・ありやすは…「この子完全に奇跡」としかいいようがないキャラでした。「一緒に写メ撮ろうっていうと緊張するの」って言ってえんえんと号泣するももか…!こんなときにそんな告白かよ!頭で考えて選択したあかりんとの思い出がコレだったのか、頭が真っ白になってやっと引っ張り出せたのがこの言葉だったのか…どっちでもいいけどこの言葉が最後だったことによってみんな涙が吹き飛んだ。よかった。ももか最高。


・でこっぱちは眉毛に対して「脱退発表があったその日に『ふざけんじゃねぇぞ』ってすごく言い合った」らしい。このエピソードにはたぎった。この二人は百合っていうか…私が一番好きな関係性。女子同士の男っぽい絆。そんな二人が「でこまゆ最終決戦」なんて歌を歌った一部は、本当に忘れられない。


・そしてあかりんからみんなへのメッセージ。あかりんからのディープな内情暴露トーク。「高城はみんなに気を使い過ぎて自分を押し殺すタイプ。でもそんなのよくないから、もっとみんなに言っていこう」「かなこが、正直いって一番心配。写真に写るときだって、一歩引いちゃう。それを私がいつもそっと前に押してやる。私がいなくてもかなこがやっていけるのか、つぶれたりしないか正直すごい心配だけど、大丈夫だよね?」とか…もうなんていうんだ…「きれいな関係だなー」といってのほほんと泣くというよりは、自分が毎日必死で生きてる日常にこの娘たちがいるんだ!と思わざるをえない感覚だった。


これが例えば異性のアイドルならば、蚊帳の外のような感覚で美しい話として消費できるのに、同性だからなのか、5人が今後背負っていかなきゃいけない、あかりんが不在になることの重さがリアルな形で伝わってきて、正直、しんどかった。
職場で自分を支える大切な人がやめるときの暗い気持ちを思い出してしまったりした…。


・そんな感覚の中で、「怪盗少女」。あかりと名前を読んで、出欠をとる。もう今日しかできない曲はひたすら悲しくて仕方なかった。この曲は今後封印されちゃうんだろうか。こんなに面白くて力のある曲を歌えなくなったとしたらももクロってアイドルはいったいどうなっちゃうんだろうと。


・そして本編終了。アンコールがきて、最後の曲が「あの空へ向かって」で少し救われた。そうだった…ももクロは何もあの6人だけじゃない。誰かが辞めて、新陳代謝を繰り返していくグループだった、と気付かされて気持ちが落ち着いた。その後の飲み会でも普通にヲタの皆様が「新メン入れるとすればどこからがいいか」という話をしていて、女子アイドルはこれが日常茶飯事なんだなぁと思い知らされた。


まぁすべては女ヲタの取り越し苦労だったということで。


・ラストはツヨクツヨク。やっぱりきた、ほら。って選曲だけど、ここでこなきゃだめだろ。とも思う。


・最後にあかりんが一人でステージに立って客席に向かってお礼をいうところで、PJツアーの握手会で初めてももクロと全員握手をしたときにトップバッターがあかりんで、ずいぶんと話しやすかったのを思い出して感傷的になってまた泣いた。


ももクロちゃんで初めて、こうして女子アイドルの脱退劇に遭遇したんですが、ところどころに「それ舞台で言うんかい」的な生身の言葉とか若さゆえの感情とかたくさんあって、それがかくもこんなに同性のヲタにはひりひりと火傷のように突き刺さるのか!としんどい思いをしたわけですが、これってASAYANなんだね、って話を終わった後の飲みの席でして、ASAYANを見てた中高生の自分には伝わってこなかったものが伝わってくるようになったんだなぁと大人になったことを感じた。


・ちなみにあーりんが「気分はSuperGirl」で「プッチャヘンザっ!」って煽ったのと「調子はどうだー?」って客席煽ったのを聞いたときから、この子は櫻井担なのかな?とか思ってにやにやしちゃったよはいジャニヲタおつ乙。