グローバル・ポップにジャニが乗るのかそるのか
なんか昨日からK-POPのことについてあれこれ考えすぎだな。でもなんか昨日とった立場がなんかさっき考えたことと違ってるかも、と思ったのでちょっと整理してみる。
だいたい、なんでジャニヲタなのにこんなににわかでしか知らないK-POPに熱くなっているのかというと、ぼんやりと「日本このままじゃいかんよな!」みたいな気分があり、ジャニもこのままの戦略を続けていいのか?という疑問がずっとあるからだ。その戦略というのは以下2つ。
(1)芸能人の肖像を価値ある商品として徹底的に守るため、ネット上に広報活動を一切展開しない
(2)わかりやすく「かっこいい」ものではない
別に1も2もそのままでいいじゃん、という考えもあると思う…けどありかなしかはまた別の機会に考えるとして、「このままでいいの?」という疑問を解決する糸口として、K-POPを見習うべきなのか、また別の道を模索するべきなのかをK-POP見ながら考えてしまう。
昨日のエントリだと「日本がアジア最大のマーケットなんだから無理にK-POP化しなくていいんじゃない?」というのがざっくりした意見でした。
そんな中で気になったのはこの記事。
「K-POPの遠近法/ グローバル・ポップの新しい地平」
http://tower.jp/article/feature/78355
書き出しから、K-POPリスナーの捉え方が間違ってる、というような意見でとらえられがちな記事ですが、内容は要約すると
「日本人は欧米以外から『かっこいいもの』が入ってくることに対して想定してなさすぎ」
「モノが人がどんどんグローバル化する中で日本のエンタメ業界がインターネットを使ったソーシャルマーケティングを軽視しすぎ」
ということなのかなと思います。
その上で、次のような記述がありました。
日本のマーケット・サイズは現在でも魅力だし、アジアのなかでの日本の音楽市場の成熟は群を抜いており、ほかのアジア諸国への影響力も大きいことは認める一方で、日本の音楽業界が、神秘的な参入障壁に守られた結界に引きこもり続けるのであれば、韓国勢が構想するアジアの統一市場において、日本の立場は苦しくなることも危惧している。そうした事態を本気で回避しようとするのであれば、日本のメーカーやエージェントは、K-POPと同じ土俵に乗って、日本製品を積極的にアジアマーケットで闘わせることにしか活路はないように見える
ようは、このままK-POPが日本に一過性のブームとしてでなく根付いて、日本人のジャニーズに対する消費をK-POPへと転換させるようになってしまったら…もう終わりじゃん!ということ。すっごいざっくり例えると女の子たちが昔はこぞってラフォーレ原宿で服買ってたんだけど、その隣のH&Mで服買うようになってラフォーレがさびれてきたらだめじゃん!という話。
この記事を読んだとき、「確かにだめだ…ジャニはやっぱりアジア進出するべきなのか」と思った。
あ、そうだ。この時点で昨日エントリ書いたときにとった立場と逆になってる。
ただ、思うのはだからといってジャニがK-POPを見習ってグローバル展開しやすそうな、どの国でも受ける、つまりはローコンテクストな楽曲、プレゼンスを持っていいのか?と思う。答えはNOです。今いるユニをそういう色づけするのは個人的にはちょっと嫌です。*1(海外向けユニを作るならアリですが)
だから、立場はどちらかというと「むやみにアジア戦略をとらなくてもいいけど日本で、今よりさらに上の売上を狙うべき」ということなのかも。つまり今すぐ商品を輸出するのではなくて、アジアで一番大きい(とされる)日本のマーケットで勝ち続けなければいけないし、国内マーケットの縮小に備えて長い目で見れば海外展開できるような体力もつけるべきなんじゃないのかな、と思う。
ここで今すぐ出来ることは、ネット上での広報活動の解禁なんじゃないだろうか…。ハイコンテクストのアイドルなんだから、物語をもっと展開させるべきで、そこにテレビとかスポーツ新聞というメディアではだめでしょ。コストはかかるし、パイが少なすぎる。何より、新聞やテレビじゃない誰か個人の私的な語りとともに紹介されたほうがアイドルの秘めるコンテクストは複雑になって、より美味しいと思うのです。*2
ジュニアの練習風景Ust配信とか。そういうことすれば少クラやるより手っ取り早くヲタがもっとお金を落とす仕組みができると思う。ただしジャニショで写真を売って利益を得るビジネスモデルは手放さざるをえない。少なからずタレントの写真というものに価値がなくなるとは思う。しかし写真はそんなに大事かね。それよりも、ジュニアを今よりも目立たせてジュニア現場で5,000円のチケットを売りさばくほうが利益にならないですかね…。わからないですけど。