キスマイでクライマックス/セクゾンから始まる

もうなんか大仰な言葉でアイドル礼賛語りすることに食傷気味だなぁなんて思いつつもセクゾンちゃんについては無駄に礼賛したくなる祭り真っ最中の頭の中です。


SMAPが提示したジャニーズ命題に答えたのがキスマイだった…そしてセクシーゾーンが始まった…

http://twitter.com/#!/mimjaime19beauq/status/134515816292036609


このことについてものすごく納得しました。
以下自分のツイートそのまま引用。


(ちなみに中島健人Sexy Zoneというのはいささか乱暴だと思うけど、ふまたんは健人に影響を受けて自分を成長させて、また年下3人は健人の背中を見て育つからここは健人=セクゾンで考えたいと思います)

本当にばっくりとした認識ですがSMAP〜キスマイってくくりはアイドルなのにバラエティスキルの高さが売りになっていた、つまりアイドル=つまらない、アイドルをする生身の男の子たち=面白いという裏と表のカードをどう使い分けるのかっていうのが彼らの仕事になってたのかなと思う

http://twitter.com/#!/minaminanarial/status/134662185807912960

でもセクゾンちゃんが出てきた2011年アイドルっていう存在自体が生身の男の子より面白いという逆転現象が起きてる気がする。だから中島健人には裏表のカードを使い分けるスキルではなく「いかに面白いアイドルとして存在するか」というスキルが備わっていったのではないでしょうか…

http://twitter.com/#!/minaminanarial/status/134662918133387264

いや単純に中島くんにまだバラエティスキルないだけだよってことかもしれないですが…でも10年前に17歳だった人たちのアイドルの見方と今の時代に17歳として生きる人たちのアイドルの見方は確実に違う気がする。今の17歳はアイドル自体が面白い存在

http://twitter.com/#!/minaminanarial/status/134663618594734080


SMAPから綿々と受け継がれるジャニーズのテレビでの存在の仕方は「こいつらアイドル”なのに”やりよる」というものだった気がする。「アイドルというものはつまらないものである。だがしかしアイドルをやる男の子は面白い男の子たちである」というのがSMAPが作った命題だったのかなと思う。おもしろい、というのはかっこいいと言い換えてもよいと思う。


怒涛のバラエティ仕事と、それをデビュー直後なのにも関わらず確実にこなしていくキスマイを見ているとこの命題を突き詰めた結果がキスマイというグループなのも頷ける。キスマイに関しては露出を全部追ってるわけではないですが、もしツア初登場見たとき宮田のヲタ芸とウドちゃんを絡めた団体芸を早くから教え込まれててさすがだな…と思いました。


ところが今の17歳くらいの子たちの中で「アイドルはつまらないもの」という命題自体が機能してないのではないかなと思う。それはバラエティスキルが高いSMAPを物心ついたときから見ているから「アイドルが面白い」というのも少なからずあるのかもしれないけど、彼らはバラエティスキルが高いから面白いとかそういう判断ではなく、単純にステージの上でスポットライトを浴びてファンに向かってほほえむ姿そのものを面白いと感じているんじゃないだろうか。というのも、屈託なくアイドルをやる”アイドルが好き”な若いアイドルの子たちが増えているから。*1


彼らの中ではきっと生身の自分なんかよりもアイドルのほうが面白いから生身/アイドルという区別がなくなり、結果として生身でアイドルをするようになる。だからところかまわず甘いセリフ過剰な中島健人、セクシーなポーズを要求されたら照れもせずに全力でカメラに挑む中島健人がいる。そしてそれは、生身がアイドルと剥離されていて当たり前だと思ってた私からしてみるととっても面白い。かっこいい。いや最高に爆笑できる。いや、やっぱり平伏したくなるほどかっこいい。(例:欲望のレイン)*2


今までのアイドルが人を惹きつけてきた、「アイドルであることのスキマから生身の男の子が見える」ことの面白さとかセクシーさとかが現状の中島健人くんの戦法だと使えない。でも、今ステージで踊るアイドルが、笑顔を見せる男の子がむき出しの中島健人なのかと考えるとこれほどすごいこともないなと思う。見ているとヒリヒリしちゃうのはそういうことなのだと思う。


そんな姿勢で時代をつくろうとしてるセクゾンちゃんが本当に新しい時代を作れるかどうかはまた別の話。今後セクゾンちゃんにバラエティ仕事がどんどん入って、裏と表を使い分けるようになった健人くんが昔の自分を思い出しちゃって照れたりする未来が待っているかもしれない。でも、一瞬でも生身でアイドルたりえた強靭な存在感の17歳がいたことは本当だから、今このお祭りにおたくは必死になるのでした…。

*1:具体例はももクロのあーりんとかエビ中のみれいちゃん…具体例が狭すぎるごめん。あーりんがほんとに屈託なく「ももクロのアイドル」をやってるのかは怪しいけど、もしも屈託なくアイドルをやってるのだとすれば「食欲のある生身の自分と戦うアイドルあーりん」を歌うソロ曲は実は的外れなのかも。本当は変顔だってやりたくなかったあーりんだ

*2:ただ、生身のままでアイドルしている健人くんはただ単に若いから、という見方もできる