革命の最前線、梅田へ

SexyZoneのファーストコンが全日程終了しました。梅田は18日3部、19日の1〜3部の計4公演に入りました。



我々に取っての革命とはいったいなんだったのか。



◯オーラスについて

セクゾンちゃんは11日の1部より見違えるほどプロになっていました。マリウスの職業天使ぶりに磨きがかかり、いつでも見せ場には100万ユーロの笑顔を用意してカメラに抜かれていました。聡くんも勝利くんもきちんとMCで見せ場を作っていたし、ファンサも頑張っていた。ふうまくんは冷静に場を見て煽りを入れ、MCを的確に盛り上げて、健人くんも、どうすればお客さんから悲鳴が上がるのか考えてステージの上でふるまっていました(あ、いつもか…)
こういう成長物語は、想定してました。感動する用意はしてきたので予定通りの感動をしました。

ただしひとつ、裏切られたことがありました。
たった4日間しかないのに11公演もこなしてヲタもセクゾンちゃんもボロボロのはずで、そんな記念すべきファーストコンが終わるということは、さぞかし感傷的で涙に濡れたオーラスになるかと思ったのです。ところが、19日の3部は感傷なんて二の次、優馬くんや関ジュの皆様が登場してステージの上がよりどりみどりの豪華幕の内弁当みたいになり、お客さんの我々としてはもうどこに意識を集中させればいいかわからずあちこちを見ながら悲鳴を上げたものでした。優馬担のしょりたんは「今までそんな笑顔客席に見せたことないだろ!」というくらいの最高の笑顔で優馬くんにSexyZoneの振り付けを教えていました。

ダブルアンコールで最後にあれをやると思ってたんです。お決まりのあれ。
セクゾン5人でマイクを置いて、生声で、手をつないで「ありがとうございましたー!」ってやつ。もちろん、このときに聡マリは泣いてる予定でした。
でもやらなかったんだよね。おばさんこういう、5人で創り上げたと言わんばかりの、感傷的なファーストコンのオーラスという儀式を心待ちにしてたのに、この幻想は単なる優馬担と成り果てたしょりぺろのかわいいかわいい笑顔に打ち砕かれました。

別にDisってるわけじゃないですよ!なんでかって、そうそう、これな。中野の女子流クリスマスワンマンでも感じましたわこういうの。感傷をいっさいふりきって楽しさだけで突っ走る多幸感あるステージ。

女子流は今までで一番大きな会場でのコンサートだったにも関わらず、終盤、アンコールでもいたって通常運転のようにパフォーマンスして去っていきました。(踊っているときの表情が遠すぎて見えなかったからそう見えただけかもしれないけど)
女子流で一番個人的に心を動かされたのは、大きな会場で出来たことへの喜びという物語性よりも、ステージのパフォーマンスの素晴らしさだった気がします。

http://d.hatena.ne.jp/minaminanarial/20111231/1325302304


アンコールで観客の前で泣いて見せるのがアイドルの魅力だと思っていた私に、アイドルは最後まで笑顔で、こともなげにそこに居続けることこそが正義なのだとセクゾンは革命を巻き起こしていきました。

オーラスで泣いてしまう彼・彼女をステージに見るとき、そこにいるのはアイドルを演じる生身の男の子、女の子です。それはアイドルでいることのひとつの筋書きを演じきって、筋書きに沿わせていた体が少しだけそこから剥がれてしまう瞬間の出来事で、私はそんな「足りない部分が見られる瞬間」を期待していったのに、徹頭徹尾でセクゾンは楽しくてかわいい存在でいた。あの子たちにとってアイドルは「演じる」ものじゃなかった、その場その場で「生きてる」ものなんだと知りました。

◯GAMEのセリフ
このセリフの部分は、私が見た回では東京の12日3部で聞いたときと同じ流れになっていました。
だいたい以下のような流れです。

健人:勝負しようと持ちかける

風磨:しらばっくれる。トランプをくわえてる。その後トランプで勝負しようという。

健人:「お前には負ける訳にはいかないんだよ。GAME、スタート」で音楽が始まる。

風磨くんがトランプをくわえていることが多くて、健人くんがそれに対して「トランプくわえんなよ」とつっこんでから「GAME、スタート」というのがよくあった気がします。
19日の2部は健人くんが風磨くんに「お前何やってんだよ」と言ったところで曲が止まって、まるでこれが決めセリフみたいになってたのがちょっと面白かったです。これは大半のお客さんが初見じゃない状態でないと出来ない。わるく言えばややぐだぐだという状態でした。アドリブどこまでも走らせる姿もまぁかわいいからいいんですけど。

でもやっぱり3部のセリフが素晴らしかったです。健人くんが、曲が停まる瞬間の決めセリフを

「おまえにはぜってー負けねー!」

と言って、今までなかった不敵な笑みをうかべていました。今までこのセリフを、曲の世界観を崩さないように台本通りにしゃべっていた健人くんが、初めて自分の言葉にして言ったことにオーラスということで何かがはじけたんだなと思いました。
さらに曲が始まってから、そこに風磨くんが「しかたねーな、やってやるよ」と返し、さらに健人くんは「トランプくわえてんじゃねーよ」と悪態をつきます。台本無視の展開で、会話のテンションはただの16歳と17歳だったのですが、これこそがまさに「俺とお前これでライバル」を地でいく関係性でした。


◯白い薔薇

オーラスで健人くんが弾けた瞬間といえば、あとは欲望のレインで風磨くんと背中合わせになるときに白い薔薇をくわえて、なまめかしくふうまくんのほうに体重を少しかけてたところでした。あのときの健人くん、完全に虚構の人でした。アイドルという筋書きから少しリアルをはみ出させるのが私が思い描いたアイドル像だったけど、健人くんは筋書きからはみ出してさらに筋書きを作った感。しかも本能的な判断の速さで。怖いよ…こんな17歳が生まれてしまった世の中怖い。


◯聡くんについて

4日間で健人くんの次にずっと見ていたのは聡くんでした。
聡くんは隙あらばガツガツと口を出し、周りをかえりみず自分の存在感をねじ込んでくるワイルドな優等生だという印象がありましたが、この4日間で、ずいぶん控え目になったことを思い知らされました。MCの流れすごい気にするし「こんな普通の答えしか言えなくてすいません」みたいなこと言ってたし。
(そこは謝らなくていいよみんな普通のことばっかり言ってるし><)
おとなしくなったけれども、ダンスが少しずつ少しずつ色気を帯びてきた気がします。見えるよ…ソロ曲でその身ひとつでステージを統べる数年後の聡くんが。そして、どのメンバーよりも遠く、近くひとりでも多くのヲタに満足のいくファンサを贈ろうとすごく必死な姿を見て、聡くんの担当はみんな幸せになれるなぁと思いました。
19日2部のふうまくんへの誕生日おめでとうは、内容的に「ふうまくんは最初とっても怖かったけど優しい」「セクシーゾーンはみんな優しいけどふうまくんには他のメンバーと違った優しさがある」「健人くんが風磨くんのこと1番知ってると思うけど、僕も健人くんに負けないくらい風磨くんのことを知っていきたい」っていう完全なラブレターでしたね…なんなん聡くん。前はあんなに「健人くんはぼくの神様」って言ってたのに…担降り宣言ですか。
そのとき照れた風磨くんがみんなにつられて「聡くん」呼びをしたら「いま初めて聡くんって呼んでくれた!いつも松島、とか鼻の下、としか呼んでくれないのに」って吠えたところがもう、ほんと聡くん愛しいなと思いました。お兄ちゃん大好きなのに素直になれない弟…。


◯イフワナの魔力

東京で4回も聴いたのに、梅田で5回目にして初めてこの曲の歌詞が性的なメタファーだらけなことに気づいて、より名曲ぶりに畏れ入りました。おいおい11歳がいるグループがこんなあからさまな夜の曲をうたってよいのか!「二人で夜明けを迎え」ていいのか…!

特に私が一番好きな健人くんが裏声で歌うパートは「抱きしめて抱き合ってひとつになろう」なんですね…。これを歌う健人くんは性的であって、性的じゃない…相反する魅力を持ってしまって非常に危うい。いつどっちに転ぶかわかんない。性的にこれを歌いあげる健人くんが現れたりするのでしょうか。そういう意味でこの曲を今後もずっと歌っていって欲しいと強く思いました。

あとダンスがすんごい90年代感、ヴィジョンファクトリー感漂わせてますよねーこういう振り付け久々に見るなと思いました。


◯神宮寺くん

東京1日目1部しかいなかった神宮寺くんが大阪で復活していました!東京では初日の1部だったこともあってじんちゃんを見る余裕がなかったのですが、大阪ではかなり神宮寺くんにロックオンする時間が増えました。

もう、じんちゃん大好き…。

だって世界がひとつになるまでをあんなにチャラく踊るのに、ジュニアピラミッドの頂上にいるんですよ。その下にはきれいにきっちり踊るふうくんがいるのに!こうしていろんな子がいっしょくたにされるからジャニは楽しい…。
ジュニア紹介コーナーではひとり色違いの衣装でセンターに入るのに人一倍ダンスが気だるげ。気だるげなんだけど、彼は単に動けないんじゃなくてあえて動いてないのだろうなと思います。自分を最高にかっこ良く見せてくれる(とじんちゃんが思ってる)仕草をするのに忙しいので。
帰ってきてヤンヤン見たら、やっぱりステージで見たギラギラしたじんちゃんはいなかったです。ステージの上で化ける子大好きなのでじんちゃんこれからも引き続き見ていくよ。

◯その他

あと印象に残っているものを箇条書きします。

・ふまけんがホテル同室でふたりでずっと「理想の息子」を見ていたらしいです。
風磨くんは「俺らずっと無言で見てたよな」というが健人くんは「役者論とか語ってたよな」といい、ふうまくん曰く「確かにお前、ここで山田くん、一筋の涙が流れるかー!とかいってた」とのことなので健人くんがひとりで役者論を語ってたつもりで、菊池くんは無言で聞いてたってことだったのかな?

・健人くんはドラマ見ながら「この山田くんの演技やべぇ」とか言ったり、その他にも「俺の中の先輩といえば山田くんだね」「同い年だけど山田くん本気リスペクトしてる」「しょっちゅう山田くんのこと見てる」などといって山田担ぶりを発揮していた。

・圭人くんと仲が良くて、いろいろ連れてってもらったらしい健人くん。「Hey, Mr.Keito! Where are you going? 」とたずねると「いや、だから英語はいらないって」と日本語で返される。これ聞いて思ったのは、健人くんて圭人くんに一蹴されるのわかっててあえて英語繰り出してる…??こんなやりとり初めてではないだろうし。そしてこんなネタMCにもってくるということは…それなりにその役回りをおいしいと気づいてるのかい?それにしてもこの二人かわいいなー。

・健人「デビュースィングルが1位をとることができました」
風磨「デビュースィングルがね」
この会話の流れ。ふまたんがこうやって健人くんをいじることが珍しいなと思うのですが、こうやっていじられると若干健人くんが不本意そうな顔するのよね…だからふまたんはあまり健人くんをいじらないのでしょうか。

・「チョコあめー。だけど、君とも甘い時間を過ごしたいな」っていうのを12:30からの公演で聞いたらどうなるかわかりますか?健人くん。これは完全に胃もたれでしたよ。

・「スキすぎて」で「お前じゃないと無理なんだよ!」このふうまくんまじ爆モテ。