薔薇の花、札束とともに舞い踊る。戦場に降臨したるは革命軍、行くぜ我らがSexy Zone

紅き薔薇の革命聖戦汐留決戦とお台場決戦(もといSexyZone握手会)に行ってきました。
長いのでたたみます。






【汐留編】


■10:00
汐留着。まさかの入場待機列形成されてなし。ベルサールの前にたむろするヲタたち。


■10:30
やっとベルサールの敷地内に待機列ができる。すごい雨で寒い。


■12:00
CD販売開始。ラッキーなことに前のほうにいたので20分ほどで購入できました。


■14:30
ぐだぐだとお茶をしてたらノイエがチェキ会を発表…。やばいよセクゾンちゃんと思っていたら、ふみきゅんとっつー他ジュニアが汐留にいらっしゃるとのお知らせふが情報局より届く。どよめく汐留のジャニヲタだらけのカフェ。


■15:40
我々が向かうのは演習でもなんでもない…、戦場だ!という想いを胸にベルサールへ。


■16:00
外はものすごい暴風雨!カサが壊れる。コートがびちゃびちゃになる。それでも握手待機列に並ぶ我々。強い風にさらされ髪の毛はぐちゃぐちゃ。こんな姿でいとしのセクゾンちゃんに会えない!とか半べそかきながらベルサールの地下に通される。


■17:00 
広い部屋で握手会スタート。


1回目。
川崎で神対応だった健人くんがまさかの塩でびびる。ていうかはがしの強さにびびる。えびさんはまだ到着してなかった。
複数購入してももらえる握手券は1枚だけで、17:30に販売終了予定だったから一度握手して終わりだと思っていたら、「今CD買えばまだ握手券あります」とのお知らせが。いそいそと並ぶ我々。


2回目。
とっつーやふみきゅんが握手ブース手前でMCをし始める。にわかにえび握手会みたいになった会場。終わった後にまだループできるので3回目へ…。


3回目。
「明日も握手会ありますからねー」という驚愕の言葉をふみきゅんより聞く。
この日握手会が始まる前にTwitterで「この握手会が終わったとき、菊池くんがまた川崎のときみたいに明日も握手します!とか言わないだろうか…」みたいな内容のツイートを見かけて、いやまさか…wと思ってた。
思ってんだよ…。思ってたのにな…。現実になるなんて…な。
当たり前のようにまだCDが売ってるので4回目へ…。


4回目。
終わったら5回目へ…


5回目。
CD買ってから握手するまで20分くらいしかかかってない。
6回目へ…。


6回目。
終わったときに、CD販売終了というお知らせを受けたので帰ることに。やりきった!という達成感となんだかもやもやした気持ちを抱えて帰路につく。




終わった後はなんかいろいろな方向へのもやもやが溜まっていた。
はがしがきつすぎて全然セクゾンちゃんの顔が見えなかったり、見えても前の人への対応が厚くて自分を見てくれる暇がなかった…TLを見るとみんな楽しそうな握手をしているので、自分はもっと何かできたんじゃないか…自分がした握手って全然意味がなかったんじゃないか…という不安。
さらにこんなループし甲斐のない高速握手なんかで枚数を稼ごうとしてる事務所への不満。
そもそもいわゆる「質の高い接触」を望んでる自分があさましいんじゃ…と思う自分もいる。TL見れば握手会それ自体への批判もあった。確かに他Gの先輩呼んで、さらに握手で人集めてCD売るって、いろんな意味で救いようがないなと思った。

明日の握手はどうしよう…と思ったけれど、とりあえず考えることは後回しにして行くしかないのかなと思って寝ました。



【お台場の聖戦】

昨夜のモヤモヤはどこかへ…
もう握手してでも、先輩投入しても絶対に1位をとってやるという事務所のなりふり構わない気迫にマジかっけーっす!シビれます!っていう妄信的な事務所担になってしまってお台場へ向かう。土曜日に発表されたデイリーランキングではノイエに30,000枚もの差をつけられてるという事実も好戦的なきぶんに拍車をかけた。


■11:30
到着。昨日とはうってかわった快晴、そしてエビキスの皆様のお陰でCD販売列がヴィーナスフォートの横幅と同じになっている。


■12:30
握手券を8枚得る。そのまま流れるように1回度握手したけど健人がいないのでお昼ごはんに行く。


■16:30
健人が戻ってきたと聞いて16:30頃に握手に並びだす。ヴィーナスフォートから出てパレットプラザを見ると健人くんがしゃべってる。昨日の夜まで握手会だった人が今日午前中に大学の入試を受けて、その後握手会。自担様が本当にかっこよすぎる。


■以下時系列無視
すいすい進む握手列。
北山がステージですごい営業をかけている。この人この握手会でもお客をとろうとしてる。
「勝利くんの次に俺なんだけど反応があからさまに違って俺の時だけ『北山か…』みたいな感じなのでそういう差別やめてくださいー」とか「新曲のカップリング流したい…いやだめか」とか北山特有の心地よい土足で踏み込んでくる感。
そりゃそうですよね後輩ユニの客寄せパンダとしてきてもタダじゃ帰らない、ヲタかっさらうだけの仕事するのが北山の意地。かっこいい。

ふみきゅんは相変わらず「お馬でーす」と登場。ふみきゅんがステージ前でしゃべってると本当に名司会者…。もったいない、誰かふみきゅんに司会仕事ください。とっつーは昨日と同じく本当にイケメンでした。
玉ちゃんは期待を裏切らない能面対応で面白かったです。キスマイの兄さんたちの握手対応はあれで正解なのではないかなと思いました。

しかし本当に、握手の人数がこんなにすごいのもエビキスとエビキス担の皆様のお陰です…。


この日、8ループできたのですが、4ループで帰ることにしました。
もともと、健人くんにウィンクをもらうことがこの日の目標で(もう接触への葛藤はこの頃なくなっている…)それが4ループ目で達成できたため。もうひとつは、やっぱり暗くなった頃からセクゾン5人が明らかに疲れが見えてきたので。もうこれ以上この子たちにファンサをねだるのは正直辛いなと思ってしまった。

4ループ目に入った握手テントはなんだか野戦病院のような雰囲気があった。ボロボロになりながらそれでも笑顔を絶やさないアイドルだらけ。マリウスは3ループ目のときハイタッチに切り替わってたから、もうこの子に触れてはいけないのではないか…という不安な気持ちになった。疲れているにも関わらず、慣れてきたのか、ちゃんと目を合わせてくれて、こっちが何か声をかけると絶対何か返してくれるようになってた5人がいた。

絶対レスポンスしてくれるようになったからこそ、もう疲れてる子たちにやたらとファンサねだれない…と思ってしまった。

流れてゆく私の顔をわざわざ向きなおして満面の笑みで「ありがとう」って言ってくれる聡くん。「レコメンよかったよ」って言ったらウィンクらしきものしてくれたし、「かわいい」って言ったら片方の手の親指を立てて微笑みかけてくれた。4ループ目なんて私は聡くんに何も言う言葉を用意してなかったのに、すごくしっかりとこっちの目を見てきて「ありがとう!」って元気よく言ってくれた。

だから帰ってきて、握手が終わった後に聡くんがボロ泣きしてたレポを見て普段アイドルごとであんまり泣いたことない私が超珍しく号泣してしまいました。聡くん、やっぱ大変だったんだなぁって。

聡くんのことだから、握手もひとつの仕事のうち、としてすいすい処理してしまえるような子だと思っていた。どこかそういう冷めた部分のある優等生だと思ってたし、そのくらいずぶとい子のように考えていたのだけど、こっちが思うよりずっと聡くんにとっては握手が大変な仕事で、それだけに開放感と達成感があったんだろうなと思う。

マリウスも、勝利君までも泣いてしまったと聞いて心のそこからお疲れ様、と言いたくなった。思えば3人ともまだ芸能人になりたてで、そんな時期に芸能人として怒涛のキャンペーンをこなすことになってしまったんだから。アイドルとして成長する上での貴重な通過儀礼に立ち会ったような気分になった。

健人くんはお台場で3回握手したけどいわゆる塩対応だったことは全然なかった。向こうもこっちもあの速さに慣れてきたのもあったと思うけど、あの超高速握手のさなかに確実に目を見てありがとう!って言ってくれた。

もともと、自分の中で自担の中島健人は神様みたいな人で、触るなんてことができるのかと、握手会というイベントを恐れていた。触ったら幻滅してしまうかもしれないし、触ったらこの神格化するような気持ちもなくなっちゃうのかもしれないと思っていた。けれど結果的に握手は中島健人神格化を加速させた。

健人くんが、何度も握手ループするにつれて気安く近づける存在になったことは確かだった。自分と地続きにいる人間だということはわかったけど、むしろ毎回の素晴らしい対応に、今までの中島健人像を裏切らない姿により神格化が進んだ感じ。

接触をやってみたら、接触をすることで立ち現れるアイドル像ってなんなのかちょっとわかった気がした。それが何かというと、擬似恋愛対象と一言で片付けるにはちょっと浅い。アイドルでいることにはかわりないんだけど、より生々しい存在。

接触できてよかったなと思う。もしセクゾンさんがこの先握手会が常の接触アイドルになっても、怖くないとさえ思った。(結局歌い踊る彼らが一番かっこいいということに変わりはなかったし)



それにしても、ノイエとのデッドヒートで、わずか1000枚差でオリコン1位になったセクゾンのデビュー物語。なんて派手なストーリーだろうと思う。

もとはといえばジャニーズは「接触しなくてもAKBと同じかそれ以上の売上が出せる」というところがなんとなくのブランドとしてあった。そしてデビュー曲はオリコン1位をとって当たり前だと思っていた。

だけどセクゾンはそれが通用しなかった。ハタから見てあからさまに無様なやり方で枚数を稼いだ。耽美なアイドルとして薔薇を持ってデビューしたのに、恐らくこれまでのブランドや伝統からしてみれば「屈辱的な」泥臭いキャンペーンをすることになったのだ。耽美なだけじゃきっといろんな人のもとに届かないだろうから、もしかしたらこうなることは必然だったのかもしれない。

結果としてオリコン1位をとったこの握手会の何が一番素晴らしかったかといえば、それはジャニヲタがあまり味わったことのない「自分たちがこのグループの命運を握っている」という感覚を味わったことなのかもしれないと思う。

ジャニといえばどんなに応援しているグループも事務所の采配ひとつで活動が少なくなったり、応援しているジュニアがある日いなくなってたりする。事務所はいつも無理な日程で急遽コンサートや番協を繰り出してくる。

自分たちが主導権を持てることは何一つなく、すべては事務所のなすがまま…というのが当たり前だったけど、今回ばかりはジャニヲタが足を運んでCDを買うその行動ひとつひとつがダイレクトにSexy Zoneというグループへの応援につながった気がする。売上の中に自社買いがあったと考えても、1000枚差ってことは、確実に握手会がなかったらSexy Zoneはまさかの2位デビューだったと言える。


これってやっぱり時代創ってるんじゃないですか…?セクゾンちゃん。


AKB商法なんて揶揄されがちな握手会ですが、セクゾンの握手会なんてAKB陣営からしてみればなんて誠意のない商売だろうと思う。AKBの握手会は、単なるCDのおまけでなくてAKBというアイドルを応援する、参加する気持ちをお客さんに高めてもらうための機能を持つ。触らせとけばいいってものとは考えてないと思うのです。(AKBの握手は行ったことないけどAKBフォロワーのいくつかの女子アイドル見ているとそう感じます)触らせとけばいいっていう握手だったことは、今回のセクゾンは否めないけれど、オリコン1位という目標が、この握手会を図らずとも「Sexy Zoneに参加する」気持ちを高めるイベントとして機能させていたと思う。

今後もこういう仕組みでイベが打たれたら、それこそジャニーズの時代が変わった…ってびっくりするんですが。